【書評】「14歳からの哲学 考えるための教科書」を読んで"考えること"の大切さに気づいた話。
これぞまさに「大人」こそが読むべき本かと!!
大人こそ読むべき本
この本は2003年に発売された本なので、少し古いのですが、なんとも素晴らしい本だったので紹介したいと思います!
「哲学」って聞くとすごく難しいものを想像してしまうけど、
この本を読んでから「哲学」との距離がずいぶんと近づいた気がする。
「人は14歳以後、一度は考えておかなければならないことがある」
と帯に書いてあるとおり、何も考えず思考停止状態で大人になってしまった人たちに
「考える」ことの重要性を気づかせてくれる良書だった。
思えば子どもの時は「なんで?」と思うことがたくさんあり、何に対しても疑問をもち、両親に「なんで?」「なんで?」「なんで?」と質問攻めをして困らせたものです。
しかし年を重ねるにつれて物事に対する「疑問」を持つことが少なくなってしまった。
多くの事象に対して「そういうもの」と決めつけ、自分で考えることを放棄している。
自分で考えることを放棄してしまったら僕たちは何のために生きているんだろうか。
この本では様々な内容に対して著者の「哲学」が語られている。
「哲学」と言っても難しい専門用語を並べて説明しているわけではなく、
「14歳の少年少女」にわかりやすい言葉で語りかけるような口調で綴られている。
- 「自分とは誰か」
- 「死をどう考えるか」
- 「心はどこにある」
- 「他人とは何か」
- 「理想と現実」
- 「友情と愛情」
- 「恋愛と性」
- 「仕事と生活」
- 「本物と偽物」
- 「メディアと書物」
- 「宇宙と科学」
- 「歴史と人類」
- 「善悪」
- 「自由」
- 「宗教」
- 「人生の意味」
- 「存在の謎」
このような内容に対して自分はうわべだけの考えしか
持っていないことに気づかされる。
14歳前後の少年少女向けに書かれているんだろうけど、
大人の自分でもかなり難しかった。
これは僕の理解力の乏しさもあるんだろうけど、なかなか読みごたえのある本でした。
この本を「14歳」の頃に読んでいたら自分は色んなことを
もっと深く考られる大人になっていたんだろうか・・・
あの頃の自分の"魁!!クロマティ高校!"を取り上げ、この本を読ませてやりたい。
近頃何かを深く考えずに、流されるように生きている大人にこそ
読んでほしい一冊です!